あいすくりーむ

そんなこんなで、どうにか春槻を起こした後。
2人、リビングに座り朝食を食べる。
今日のメニューはスクランブルエッグ。春槻の好きなもの、NO.20に入ってた気がする。
ちゃんとチェックしてるんだよね。

「お、今日スクランブルエッグじゃん。ラッキ‐♪」

あ、気づいた。スクランブルエッグ、作ってよかった。
なんて、1人心の中で呟く。

「こぼさないでよね。子供じゃないんだから....。」
「わかってるし...。」

なんて言ってるけど、

「うあΣ!?」
「!?...ばか、今言った傍から...もう!」

結局こぼす。片付けは私。
まぁ、春槻のためだからしょうがないかもしれないけど。

「ばか~...、」

私が膨れていると、春槻が

「ごめんごめん、」

と言って頭を撫でてくれた。
やっぱり、嬉しい。

「大丈夫...、もう早く学校行く準備しちゃって。」
「は‐い。....クスッ、」

春槻は子供のようにリビングを出て行った。
っていうか、今のクスッって何?

「....、」

さっき撫でられたとき...、心地よかったなぁ。
まだドキドキが治まらない。あ‐、どうしよ....。
私、顔赤いかも。
急いで洗面所に向かう。

「!?」

鏡に映る自分。

「何よこれ‐!!!」

そこには、額に“肉”と書かれた私の姿。
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