泣いた赤色、うたかたの青
それでも少年はあきらめませんでした。


いつか自分も仲間に入れてもらえるに違いない。

そう信じて、こどもたちに声をかけつづけました。



そんな少年を、おとなたちは
うとましく思っていました。


「あの子は男の子だ」

「うちの子にイタズラをするかもしれない」

「いやいや、うちの子がさらわれてしまうかもしれない」


少年はただ、友達が欲しかっただけなのです。

おとなたちが考えているような
よこしまな考えはまったく持っておりませんでした。


けれどもおとなたちはそんな心配をして、

だったら、村のこどもに手を出す前に「相手」をくれてやろう、と

そんなことを考えたのです。
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