ある少年の夏の日。
「なんだぁ……紋白蝶(モンシロチョウ)か。」

朝から数十回は見た。もうすでに一匹捕まえたので、取らなくていいからただふわぁんと浮いてる紋白蝶を目で追った。
(揚羽蝶なら……よかったのにな。)
そんな事を頭で思ってると、紋白蝶が飛んでいった方角から声が聞こえてきた。

「!!!!?」


幽霊かと思い、身体が飛び上がったけど、直ぐに自分を落ち着かせてソロリソロリと声が聞こえる方向へと足を向ける。


そして、木の向こう側に人影が見える。
「何だ、人かぁ。」
思わず小さな声で呟いた。

人と分かった瞬間、声を良く聞き取れるようになったため、やっと声が泣き声だとわかった。
どうしたんだろうと思い、顔をチラリと出してみると、まばゆい光が二人の間を遮った。
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