素直になれたら
綾音と一緒に校門で待っていると、一年生2人が校舎から出てきた。

「よっ!亮」

「ぉう。んで、誰?」

あたしも一応、先輩なのに…とは思ったケド、あたしを指差しながら聞いてきたから、一応軽く挨拶はした。

「桜ミキです。」

「オレは瀬川 亮。よろしく。」

何をよろしくすんのかは分かんなかったケド一応、よろしくと言ってみた。

亮は、見た目は普通より、ちょっとかっこよくて、若干俺様系っぽそうなかんじ。

そっからは必然的に綾音と亮、あたしと亮の友達(名前はまだ知らない。)と2対2で歩いていた。
なんか気まずかったから、あたしのほうから話かけてみた。
「名前なんて言うの?」

「酒井友之(さかいともゆき)っす。」
友之は、見た目は普通で性格は、なんか優しそう。

「へぇ。よろしくね。1年でしょ?相当バレーうまいんだね!」

そっから、いろんな話をした。あんまり、男慣れしてないあたしはかなり緊張してた。

< 10 / 63 >

この作品をシェア

pagetop