最初で最後

青い春

ってなわけで、3年の居る1階に着いたわけで。

どうも、調子が乗らない。
足を動かしたくない。体が拒否っている。
乗りかかった船とは言え…(そうでもないような…)

まぁ、こんな所で立ち往生しててもあいつに会ってしまいかねない。
だったら自分から行くしか…。


「あ、光」

「げ…」


案の定…。
寛生先輩より軽く高い、聞き覚えのある声が聞こえたと思って、
顔だけを向ける。…俊哉が居るよ。此処に。

隣に居る恵里は目を輝かせているが、あたしは多分、
顔が引きつっているんだろう。

まだ、自分から会いに行ったほうがよかった…。

って、このままで居るわけにもいかないし。
此処は我慢して…。


「あ、のさー…」

「あ、寛生?」

「違うってば…」

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