光る道
ちょっと迷った。やっと落ち着いてきたのに…



井上さんも何考えてんだろ。受け持ちに指名するなんて…





 ・・でも・・



・・・会いたい・・・





「わかりました。やります。」



「病状も少し落ち着いてきてるし、長い入院じゃないと思うわ。気を使う事もあるかもしれないけど、よろしくね!」





「相沢さん、頑張ってくださいね! 芸能人って見てるのは楽しいけど、患者さんとなると、気ぃ使いますもん。」



後輩のいずみが、声をかけてくる。



そうか… みんな自分じゃなくて良かったって、思ってるんだ…



「何言ってんの!私だって夜勤あるんだから、みんな関わるんだよ。 それに、誰であろうと患者さんは一緒です!」



「はーい!」



いずみが笑いながら答える。





「良かったね。」



薫との事を知ってる涼子が、近寄ってくる。




「良くないよ… やっと心の整理、つけ始めたところだったのに… いきなり再会?」



「でも、ちゃんと話さないで出てきたんでしょ? ここで、きちんと話したら?」



涼子は笑いながら、私の肩を叩いた。




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