光る道
「うーん… 確かに結婚は大変よね。 お父さんが、あんな人だから、手伝ってくれなかったしねー。それに…」



話してた母の声のトーンが、少し下がった。




「私たち夫婦を見て育った事が、あんたが結婚する気にならなかった原因の一つかと思うと…
ちょっと申し訳ないね。」



「そんな! お母さんが謝る事じゃないよ!」




子供の頃言った言葉が、母を傷つけていたんだ…




「…ごめんね、お母さん。 私たちの為に頑張ってくれたのに、無神経な事言って…」




「何あやまってるの? 大丈夫よ!」




母の笑顔に救われる…




「うーん・・・ でもやっぱり結婚して良かったと思うわよ。 家事は手伝ってくれなくても、お父さんは家族をちゃんと守ってくれてる。
それに… あんた達が生まれてきてくれた。」




私の肩にポンッと手を置き、母は続ける。





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