光る道
「でも白衣姿っていいよなー… なんか… そそられるって感じ?」



ニヤニヤしてる・・



「やらしいなぁー。そんな目で見てたの?」



あきれ気味に私が言った。


「男はみんな、そうなの! お前も気を付けろよ! 足とか胸元とか、見られてるかもしれないぞ!」



「大丈夫よ。産婦人科は女性だし、内科は、おじいちゃんばっかりだし。」



「年とっても男は、やらしいんだ! それに医者もいるだろ?」



「大丈夫だって。私、仕事に厳しいから、けむたがられてるし。」



『それとこれとは別だ』 とブツブツ言っている。



「ねぇ、何ムキになってんの? 私、何もされてないよ。」



「あたり前だ! 何かあったら、すぐ言えよ!」




何で薫に言うのよ。

私の保護者?



可笑しくて、笑いが止まらなくなった。




「なーに笑ってんだよ。
…はい!ドライブおしまい!」




気が付けば、家に着いていた。



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