光る道
それから簡単に、由香との事を話した。




「そっか・・・ だから最近元気なかったんだ。」



「ごめんね… 気にしてくれてたのに。一応患者さんの事でもあったから、話せなくて…」



「いいよ。気にすんな。」


そう言って、私の頭にポンと手を乗せる。




その時、ふっと心が軽くなった気がした…




「ね… 死にたいって思った事ある?」



ずっと抑えてたものが、溢れてくる…



「何だ? いきなり。…まぁ… ないこともないかな。」




「みんな一回くらいあるよね…。 でも、生きたいって思ってても、死ななきゃならない人もいるんだ…」


言葉がスラスラと出てくる。



「つらい事とかあると、死にたいって思う事もある。でも私たちは生きてる。
心臓は動いてるし、呼吸もしてる。体は生きなきゃいけないって言ってるんだよ。
もっと生きたいって思っても死ぬ人がいるんだから、死にたいって思っても生きている私たちは、がんばって生き続けなきゃいけないんだよ。
まだ…たくさんやりたい事もあったと思うのに…」




感情が高ぶってきて、自分でも何を言ってるのか、分からない…


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