光る道
何度もキスをして、彼の唇が徐々に首すじに移る…




熱い吐息が肌にあたり、心臓のドキドキが加速する…


薫・・・好き・・・





でも・・・・



そんな気持ちとはウラハラに・・・・



あの言葉が、よみがえってしまった・・・・




打ち消そうとすればするほど、その言葉が頭の中で繰り返される・・・






手が・・・



震えてきた・・・




そう思うと、もうダメだった…



全身が、固くこわばる・・・・




どうして・・・



薫なのに・・・



あいつじゃないのに・・・



体も震えだすのが分かった。





「どうした? …震えてる?」




私の異変に気付いた彼が聞いてくる。





「・・・ごめん・・・
 無理かも… 私なんか、やめた方がいいよ…」



いつのまにか、泣いていた…



「俺とじゃ、いや?」



優しく聞いてくる薫に、私は大きく顔を横に振った。


「ちがう… 自信ない…」


「何が?」



まだ震えが止まらなかった。



・・・でも・・・



ちゃんと言わないと・・・



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