君の名前


「何か悩みごと?」

私は、今日も繋がれていない彼の手を握って首をかしげた。


「あっ、いや・・・」


彼は、困ったように顔を歪ませた。


「私で良かったら相談に乗るよ?」


そう言うと、少し彼の手に力がこもった。



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