君の名前


あぁ、またか。


そう思った。


同学年の奴と付き合うと、大抵は聞かれる話題だった。


大して気にしていないフリをするくせに、吉隆と自分のどちらが良いか、なんて下らないことを聞いてくる。


「うん、家がお向かいなの」


そう答える度に私は、毎日吉隆の部屋に行っている、と言ってしまいそうになる。


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