君の名前


ソコ、を見ると確かに、昨日吉隆の家に持ち込んだ服が、持ち込まれたときよりも、綺麗に畳まれていた。


「愛ってすごいのね」


私がそう言うと、吉隆は大きくため息をついた。


昨日は、この部屋でファッションショーだったのだ。


デートに着ていく洋服を、吉隆とその妹に見せて決めていた。


あんなにグチャグチャにして帰ったのに。



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