零~ZERO~
体力が要る仕事なのに、食べられないから、キツかった。
毎日逢う、職場の人にも、さすがに私の異変に気が付いていた。

心配される毎日。
口では、
『大丈夫です。』
と言うが、大丈夫な訳が無い。


毎日、私を見ている母にも、
『顔が、こけている。』
と言われた。
丸顔が、コンプレックスだったけど、そんなに私は変わってしまったのか…。


仕事が終わって家に帰れば、ご飯もロクに食べずに、酷い時は毎日リストカット。

酒とクスリに、どんどん溺れていった。
規定量を超えたクスリを砕いて、ストローで鼻から吸ったりもした。

酔っている間は、忘れられる事を覚えていった。
酔いつぶれて、母に叩き起こされる毎日。
仕事に行けば集中して、何も考えずに済むから、仕事には行っていた。


詞音とのメールのやり取りが急に無くなったから、家に帰るのが、憂鬱になっていていた。
無気力だったから色々考えてしまう。

クスリ、酒、酔う、スニる、リスカ、そんな毎日だった。


布団に入れば、絶望感に襲われる。
"詞音は、もう居ないんだ…。"
そう思って泣いていた。
人知れず泣いていた。
気が狂いそうだった。発狂と言った方が良いのかもしれない。
感情の、ぶつけ様が無くて、リストカットするしか無かった。


7年も一緒に過ごしていた人と離れて、独りの過ごし方を忘れてしまった。
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