新しい世界
この世からの旅立ち
賑わう週末、夜の繁華街

夜でも昼間の様に明るい中を

誰もが笑いながら楽しく過ごしている

そんな場所に酷く似つかわしくない男が

痩せこけ、虚ろな眼はただ一点を見つめ

男はゆっくりと歩みを進めていた

男の見つめる先には

暗闇の中ぼんやりと佇む

黄泉への入口と呼ばれる

[幽霊マンション]

男はそこへ向かい歩き続けていた
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