Believe~奇跡の鼓動~
今日は12月23日、日曜日。
午前中は部活があったので、花菜とは一時に駅前で待ち合わせていた。
「ごめん、花菜待った??」
「いいよ、みんなお疲れ様。」
ジャージ姿のあたし達をみると、花菜はにっと笑った。
「さて、とりあえずはご飯だよね。」
「そうだな、とりあえず飯だ、飯!!
あー腹減ったー」
花菜の言葉になっちゃんが食いつく。
今日は大和先生なぜか特別厳しかったからな、なっちゃんもハルくんも疲れているに違いない。
それにしても、なっちゃんたら、お腹がすいて駄々をこねてる子供みたい。あたしがクスリと笑うとなっちゃんがぷうっと膨れた。
そんな姿がますます可愛い。
早くご飯食べさせてあげなくちゃね。
「ハルくん、何が食べたい??」
「俺??」
「今日はハルくんのお祝いだもん、ハルくんが食べたいもの食べようよ!」
「そうだね、多賀城くん、何食べたい?」
「んー、そうだな」
「なんでもいいから、早く決めてくれよ、まじで腹減ったー」
「もう!なっちゃんたら、もうちょっと待って…」
ぐ~きゅるるる~
突然あたしから発せられた音にみんなが一瞬シーンと静まりかえった。
そして、
「もうー、さすがあかり!」
「一番腹減ってんのはあかりだな!」
あははは、と一斉に笑いだす二人。
は、恥ずかしい!
そうよ!あたしだってお腹減ってるよ。
今朝は寝坊したから練習前にちょっと食べようと途中でパン買ってきてたのに、
「ラッキー、俺朝飯食ってないんだ」って大和先生にとられるし。あたしだって食べてないっつーの!
おまけになぜか練習はハードだし!?
もー!全部大和先生が悪いんだ!!
くそー!あのイケメン教師め!!って、
あれ?悪口になってない。うーんと、うーんと、そうだ!あのサディスト教師め!!
うんうん!ピッタリ!
あたしが心の中で大和先生と格闘を終えると、目があったハルくんがニコッと笑った。
「俺、お好み焼き食べたいな。」