Believe~奇跡の鼓動~
「俺、昨日あかりを試すようなことしちまって。」
「試す?」
怪訝な顔をした先生に、俺は少しだけうつむき話を続けた。
「俺とハルが、あかりをかけて勝負したら、あいつはどうするのかなって…
大人しく勝ったほうについていくのか。
…それとも」
「それとも?」
「…勝負なんか関係ないって、俺を選んでくれるのかって。」
先生は再び新しいタバコをくわえると、ふーっと白い煙を吹いた。
「ふーん。で、結局神埼はどっちも選ばず逃げた、か?」
「!!」
俺が勢いよく顔をあげると、先生はタバコをくわえたまま、にやりと笑った。
「ふ、当たりみたいだな。」
「…………」
俺は覚悟を決めると、ぐっと拳を握り締め先生を見つめた。
「…なあ先生、逃げたって事は、あかりは俺とハル、どっちも選べないってことだよな?
それって、あかりは、あかりは、」