裏表プリンス



小桜池くんの声、あの時ナンパから助けて呉れた人の声とそっくりだった。

急いで追い掛ければ間に合うと思ったんだけど無理があったか……。



「ちょっと急にどうしたの!?」

「あ、御免!!」



急いで私の後を追って来た莉紗が、私の鞄を渡しながら聞いてきた。

私は差し出された鞄を受け取る。



「否、小桜池くんの声が例の人の声と似てたからさ……」

「うっそ!!て事は、小桜池が例の人って可能性がある訳だ!!」

「そうなる……かな?」



上履きからローファーに履き替えて、私と莉紗は正門へと歩く。

小桜池くんの言った通り、歩き始めて間もなく雨が降り始め近くのコンビニまで私達は走った。


明日からの週末休み、何だか何時もより長く感じるかもしれない。

早く小桜池くんに事実を確認したい気持ちでいっぱいだから。



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