俺をオトしてみろよ。~愛しのドクターさま~



突然足を踏み入れる事になってしまった、マイダーリンの部屋。


家具の配置はお兄ちゃんの部屋と一緒だけれども、所々置いてあるオシャレなインテリアに目を惹かれる。


お母さんがあたしに内緒で用意していたその部屋で、心臓をドキドキさせながら突っ立っていた。




「あのー…」




どうしていいか分からなくて、声を掛けると、ガチャリという金属音と共に、マイダーリンがあたしの前に現れる。


ガチャリという金属音―――つまり、部屋に鍵を掛けられて。


あたしが部屋に夢中になっている間に、マイダーリンはドアまで移動し、鍵を掛けようとしていたのだ。




「え…えぇッ…!?」



「そんな慌てるな。お前を襲う訳じゃない」




そんなキッパリ否定しないでよ。


一瞬でもそう思ってしまったあたしが、何だかドンマイな人に見えてくるから。




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