俺をオトしてみろよ。~愛しのドクターさま~



華の高校二年生!と言いたい所なのだが。


見ての通り、担任と日々激しいデットヒートを繰り広げるあたしにとっては、華の女子高生と名乗りづらい所が多々ある。




「そんなんだから、桜井は男の影のひとつも見えないんだよ!」



「余計なお世話だーいっ!あたしは年上の男の人を求めて、日々彷徨い中なの!」




あたしのタイプは、年上の男の人。

でも、桐生っちみたいに人をおちょくる人は、絶対に勘弁だけど。




「桜井にはいつ春が来るんだろうな?というか、一生冬眠してんじゃねーのか?」



「人の事言えないクセに!桐生っちだって、この間彼女にフラれたんでしょ!?」



「桜井…どこでそんな情報を!」



「あたしをナメないでよね?桐生っちをフッた彼女サンから聞いたなんて、死んでも言わないけど!」



「今、完璧に口に出したじゃねぇかよ!」




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