神様は気になさらない(KK2)

真実

「お願いです。近づかないでください。チャーリー」


関係は壊れたはずなのに。
懇願するルイの、チャーリーを呼ぶ甘い声に、チャーリーは泣きそうになる。


「それで、俺を刺すつもりか?ルイ」
「チャーリー」


ルイが、涙を浮かべて、首を横に振る。
決して、チャーリーに近づこうとはしないルイの、絶望したような表情に、チャーリーは、胸が苦しくなる。

好きだ。
やっぱり自分は、この融通が利かないくらい清廉で純粋なルイが、好きなのだ。


「怖いんか?ルイ」

「ええ。チャーリー。あなたを失うことが、とても、怖い」


(え?)


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