神様は気になさらない(KK2)
だから、ルイは、あんなにひどい顔色をしていた。
倒れそうな身体をひきずるように、それでもここに戻ってきた。


いまなら、チャーリーにも、その理由がわかる。
チャーリーだって、同じ思いだった。
ルイに、会いたかった。


「チャーリー。どうしても、あなたにもう一度会いたかった。だけど、会えば、あなたを失うことになってしまう。私は、それだけは、耐えられない。姉を見捨てても。……ひどい、人間でしょう?」


ルイの身体が、揺らぐ。


「ルイっ!」


チャーリーは、ルイに駆け寄った。
ルイの血に触れるのもかまわず、抱き止める。
ルイの血に触れた肌が、音を立てて、焦げていく。
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