ドキドキパニック
何とそこにいたのはこの前階段であたしを笑ってしかも何故かご飯に誘った摩訶不思議なカッコイイけどチャラそうな人!!



「…こんにちは。」



あたしは一応笑顔で返事…


『笑顔…ひきつってるよ?』


その1人は笑いを堪えるような顔をして言った。



…この人、やっぱり嫌いだ


あたしはこの人の今にも笑いそうな顔を見ながら再確認した。



『お見合い行くの?』



「あなたには関係ありません。」



『いつも行かないのに?』


「えっ!?」



この人あたしがお見合いいつもすっぽかしてること知ってる!?



「何で…」



『あぁ…噂で少しね。』



「噂?」



『でさ、お見合い行くの?』



いつの間にか距離が縮まってて、綺麗な顔が目の前にあった。そんな綺麗な顔でそんな甘えるような声で言われたら…



「行きますけど…」


言っちゃったし!!


『相手は?』


「知りません。」


これは本当!
お父さんが説明してくれたけど全然聞いてなくて覚えてないんだよね。


『ふーん。いつ?どこで?』



「今週の日曜日ですけど…あの…何で…」



『すまない。時間切れ。また今度。』



そう言ってその人は去っていった。









一体何…?













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