ドキドキパニック

1ー2

課長side



俺は黒崎拓也。
今日からこの会社の試作部課長として支社から赴任してきた。



部長から紹介され、仕事に取り掛かろうとした矢先…


「黒崎課長〜♪」



数人の女が俺の周りに群がってきた。



げっ!?来んなよ…


実を言うと女はそんなに好きじゃない。



俺は世間一般ではイケメンという部類らしい。


女は俺を見ると何人かで群がりキャーキャー甲高い声をあげる。


その甲高い声がどうも好きになれない。

まぁだからと言って全然経験が無い訳ではない。幸い女には苦労しなかったし?


で、俺の来んなという願いも虚しく女達は次々に話しかけてきた。



「課長は何歳何ですか!?」
「かなり若いですよね!?」
「彼女はいるんですか!?」


次から次へと質問してくる。

うるせぇ…

俺は笑顔で一言。



『勤務時間中だよ?』



女達は一瞬黙ったかと思ったら



「はーい♪」

「じゃぁ課長!!今日は課長の歓迎会ですから!!」

「定時には仕事終わらせて下さいね♪」



『はっ!?ちょっ!!』



俺の返事を聞かないまま、女達は風のように去っていった。



はぁ〜まぢかよ。
たいぎーなぁ。





「よっ!!さすが課長♪モテモテですね〜」











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