姫系☆プリンス





「先輩、一緒に帰っていいですよね♪」




俺は部活が終わったら
すぐに先輩に声をかける。



「いいですよねって…別にいいけど」




そう俺から目線を逸らして
言う先輩に少し腹が立つ。



「何で目線逸らすんですか」



「えっ逸らしてないよ!」



嘘つけ。


おもいっきり下向いてたじゃん。



もしかして、

昨日のこと気にしてる…?





「ねえ、先輩。嫌だった?」



「え、何が?」



「僕の気持ち伝えたこと迷惑だった?」



先輩はびっくりしたように
大きく目を見開いた。




「違う…嫌じゃないっ!」



「でも先輩…なんか様子変だし…」



「そんなことないから」



「そんなことなくない」




そう言うと先輩は
諦めたように話しだした。




「お…岡田のせいだよっ」



「え?」



「昨日…私に好きって言ったくせに今日は何事もなかったかのように普通だし…だから冗談なのかなって……」




全く…


何を言うかと思えば……





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