姫系☆プリンス




学校に着くと同じように部活の人たちがたくさんいる。



みんなだるそうだし…



まあこの暑さじゃ誰でもこうなるよね。




水泳部は四階まで上がるの大変だし。




「谷本ー」


「お。」



勇二だ。



いつの間にか肌が黒く焼けている勇二を見てなんだか笑ってしまった。




「ちょ、え?何?」



「あんたどこでそんな焼いてきたのよ」



「あー、この前の休みん時に1日海行って来た」


「…………」




部活で毎日のように水に入ってるのにどんだけ泳ぎたいんだよこいつは。



ニコニコしてる勇二がなんだか可笑しくて。




「何笑ってんだよ。早く行くぞー」


「はいはーい」






勇二とはあれから何事もなかったように普通に話している。



気まずいなんか思ったこともない。



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