Milky Way
そうしてシンを探し初めてから半年以上が経つ。

悲しいかな、いまだ何一つとして得られない彼女の情報。



ここまで不自然に居なくなってしまったシン。

彼女の家庭の事情のせいなのか。

それとも彼女の意思の強さなのか。


極端に言えば今の私には彼女が生きているのか死んでいるのかさえも分からない状態。

私はもうどんなシンでもいいの。

無一文だって、犯罪者だって。

そんなこと私には何一つとして関係のないこと。

シンが生きていてくれたなら、それが何よりも嬉しい。



色んな人に連絡を取る度に言われるよ。

皆シンに会いたがってる。



シンの周りはいつも沢山の人が居たもんね。

皆がいつも笑顔だった。

シンは私なんかが近付けないような人だったのに、あなたはいつだって私の姿に気付いてくれた。



でもお願い、思い出の中でも笑いかけないで。


また好きになる。

これ以上好きになると心が壊れてしまいそう。


…いっそ壊れちゃってもいいかな。
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