Milky Way

「あのね、シン……」

「うん…。」

「あの…ね…」


何から言っていいのか分からない。

だけど伝えたいの。


「私…シンが好き。」

「え？」


目を見開いて私を見つめるシン。


「シンが好き。誰よりも好き。…もうシンの中に私はいなくても…私はシンのことが好きなの。」


言い終わった後、思わず俯いた。

彼女の顔が見れない。

伝えることばかり先行してしまって後のことなど考えていなかった。

沈黙が続く。


困ってる？

私、困らせる為に言ったんじゃないの。


『やっぱり無しにして』って言うなら今だって思っていたところで彼女が口を開いた。