Milky Way
「シン…」

「ん?」

「ギュッってして?」

私の突然の言葉に微笑む優しい彼女の表情。

「琴は相変わらず甘えんぼだね。」

そう一言だけ言うと私を引き寄せて彼女の胸の中へと誘ってくれた。

(温かい…)

薄着の私たち。

抱き合うとお互いの体温が直接伝わってくる。

心地良くて私は泣き過ぎて重くなった瞼をゆっくりと下ろした。

私がずっとずっと欲しかったもの。

探していたものはこれだった。

これからも欲し続けるのだろうね。


「シン、これからどうするの?」

「んー前の家にでも行こうかなって…」

「もしかしてノープラン?」

「まぁね。」

「じゃあ私の家に泊まりにおいでよ!」

「いいの?」

「もちろんだよ!」


私の提案に快く受けてくれた彼女の手を引いて我が家へと戻った。

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