Milky Way
グチュグチュと水の音が耳を汚す。

恥ずかしさなんてとうに超えていた。


「シン…っ変だよぉ…んあっ、もう…イっちゃ…」


私の言葉に口を離すとシンは私の目の前へと顔を近づける。

指の動きはそのままで。

繋いだ手を離してシンは私の頭の下へと腕を入れて抱きしめるように横たわる。


そしてシンは私の瞳を捕らえて言った。


「ココロって…呼んで?」


柔らかな表情で私に囁きかける。

(ココロ…シンの名前。)

友達は誰もそう呼ばない。

家族だけ。

(私も…いいの?)

ぼんやりとする思考の中で嬉しさだけはちゃんと伝わって涙腺を刺激した。

今まで流していた涙とは違う涙がまた出てきた。


「…コ…コロ。」


私が呼ぶと彼女の瞳からも雫が零れ落ちてきたの。


「…うん。」

「ココロ…」

「…うん…っ」

「大好き…よ、ココロ。」

「うん…」

「ん…っあ!ああッ!!!…はぁはァ……」


そのまま私は達した。

私から指を抜くとシンは私の髪を撫で何度もキスを落とす。

私はそれに舌を絡めて答えたの。



「琴…愛してるよ。本当に誰よりも。」



シンの偽りのない言葉に私はまた泣けた。

嬉しくて困っちゃうな。

一度出ると涙ってなかなか止まらない。



私たち抱き合って、そのままひとつになれたらいいのに。

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