Milky Way
涙が溢れ頬を伝う。


「…ごめん、なさ…っ」


そう一言彼女に告げると私はその場を一人後にした。

校内を全力で走る。

図書館へカバンを取りに行くとそのまま学校を出た。

シンは追いかけてこない。

涙は次から次へと溢れては零れ、それを繰り返す。


(なんで…こんな風になっちゃったのかな…シンは私を…)


立ち止まって自らの唇に触れる。

なぜだかとても熱く感じた。

それが妙に悲しくて止まりそうだった涙が再び出てきてしまって、私はただただ泣いた。


何の涙か分からない。

ただシンとは今まで通りじゃいられない。

それだけは分かっていた。



そして、あの屋上で私たちを見ていた人間が居たことを私はまだ知らない。

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