[妖短]空の境界線を越えて
いつもより多めに走りこみ、ようやく高跳びの準備に入る。

ポールの目盛りで高さを決める。

…自己ベストで。

大丈夫。
フォームの直しもしたし、踏み切るタイミングとか、ちゃんと合わせればいける。

大丈夫。
跳ばなきゃ。


「行きます」

手を上げて声をかけ走り出す。

空に向けて真っ直ぐに伸びるポール。

青い空を割る線のようなバー。

右側に迫るそれは徐々に大きくなり…。





ぐらり。


世界が伸びた。
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