[妖短]空の境界線を越えて
私は走っている。


あぁ。
またあの夢なんだな。


振り向く。
見据える。

黒い綿達は、私に覆い被さる。

それを、
かいて、突き飛ばして、

現れた見越入道を睨みつける。

「あんたなんて!」
叫ぶ。

「あんたなんて、見抜いてやるっ!見越してやるっ!」
叫ぶ。

「絶対!跳び越える!!」
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