本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
素直になれません


花子は基本的には休みの前日しか飲みに出て行きません。



何故なら自宅は山奥で距離もありますしっ。


なんせ豪酒ですから翌日は動きません。



出来る事と言えば布団の中から出る事もなく本を読んではページに指を挟み寝落ちるを繰り返しするのみ。



なので何時も何故か花子の公休前夜に飲み会が発生するのは又もやまっさんの計らい。



カラオケ「ピンポンピン」で眠りこける、まっさんを鯛さんが叩きお越しお開きの時間になりました。



花子かなり疲れてしまっていますよ。



やっと帰れると安堵した矢先でしたぁ。




「もう俺の前から消えてくれっ!」



鯛さんと話しをしながらまっさんの前を歩いていたんで何で叫んでいるか解りませんよ。




「まっさん。なんや?」



鯛さんがまっさんに聞きましたよ。



まっさんの隣を歩いていた由加ちゃんが苦笑いしながら花子に叫びましたぁ。



「まっさんな。由加と歩きたくないんやて小池ちゃんと手を繋ぎたいって怒ってるわ。ブハァハ」



「まっさん。勘弁したれ大概無理言って小池困ってるぞ」



鯛さん優しいです。


手を繋ぐなんてあり得ませんからね。



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