本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
花子はあれやこれやを袋から引っ張り出して物色。



あっありましたよぉ。


素敵な赤いニットのノースリーブとオフフォワイトの膝丈ぐらいの綿のフレアスカート!


これ着たいこれ着てダーリンと海辺をドライブしたいなぁ。



花子は妄想にふけります。


顔が思わず緩んでしまうぅ〜


誰かぁ花子を現実まで引き戻し・・・あっ!



「小池ちゃぁん。みんなぁ待ってるんだけどぉ早くおいでよ朝礼はじまるじゃん」

て、店長ぉ花子に甘い声出さないで下さい。



貴方は大阪出身の経歴に憧れてるだけですからね。

間違わないで下さいよ



本屋の店長はかなりの大阪大好き。



花子は好きな殿方がいますので諦めて


「店長そのつたない東京訛り辞めてくれませんかねぇいぃぃてするからぁ」


「小池ちゃぁんそんな事言わないでよぉ本当は僕の事好きなんでしょ?」



「好きなのは本屋で店長じゃないよ」



「そんな事言わないでよぉ」


花子はっきり言っちゃっていいすか?




「愛せませんよ店長なんか」
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