本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
恋が切ないのは多分初恋した小学1年生の頃から知っていたはず


随分と恋する事を拒否していた花子さん。



また胸が痛くなっちゃうんだぁ?


はっ・・あかん




花子は今頃になって恋がしたいんだよ


トキメク素敵な恋をね。




まずは随分と無くなってしまっている色気を取り戻さなきゃ!?


って色気ってあったかしらね?

あるに決まっとるべ




やるっと決めたら一心不乱


ダイエットだって

化粧だって



頭も気持ちも綺麗になる為に磨くんだ?




花子はたった今買ったブルーのアイシャドウとピンクの口紅をデカイ鞄にほり込むと。



夜のお仕事、本屋の店員になるべくSマートを飛び出した。


「小池さぁん!」



誰だい?恋する花子を呼び止める輩は。



振り向くとまっさんがメタボな体をゆさゆさ。

バタバタ靴音を響かせ汗かきながら走って来たよ。



「なんですやろ?」



「今日。欲しい本があるから店に行っていいですか?」



何でそんな事をわざわざ聞くの?


まっさん。

「いいよ小池待っててあげるし。では後程」



花子はますます走らないといけなくなりましたよ。








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