本屋の花子〜恋をしたら読む本〜

しかし問題がありますよぉ。

数日前。


Sマートの事務所。


まっさんと2人きり。



「なっ何ですかぁ!止めて下さいぃぃぃぃ!」



叫ぶ花子に、まっさんの不気味な微笑みがっっっ!



勘弁してくれよっ!



実は。



接客サービス係りの皆に着付けの勉強をする様に花子は一吉弘子の教科書をカラーコピー。

出来ない人は、誰かに着せて貰う様にと通達!


にも関わらず。

たった3人しか着られない!


「小池さん。皆の着付けして貰えませんか?本社から手当てを出すと言ってます」



「店長!嫌です。何人いると思ってるんですか?」


「23人です。その内18人を着せて上げて下さい」

「1人では無理です!あり得んよ。誰か呼んでよ。ムカつくなぁ」



「探したけど、生憎いません。お願いしましたよ」






負けず嫌い花子!



「かしこまりましたぁ!ぶぁかっ!店長目に物見せてあげますよ」



「どうぞ。それでは・・あっ!お電話有り難うございますSマート松本です!」


話しの途中に鳴り出した電話に出たまっさんの漫才師の様な元気な声が花子の気持ちに火を着けてしまいました。



やりましょ!着付け!やりますよ。


やればいいんやろ!


花子は事務所をまたもや飛びだしましたぁ。


ん?



花子、もしかしてまっさんの掌で踊らされてる?


思い返せば、そんな気がしないでも無い花子。


負けず嫌いの短所ですよ。




そんな事があったから余計に張り切ります。

作戦実行の時が来ましたよ。


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