愛は要らない【番外編】

奪われた初キス



見合い話を聞かされた翌日の朝

ふらふらとした足取りで、遥野は駅へと向かう

父親の遥は、送迎車を用意していたのだが、母親の綾野がそれを却下


「う~・・・」


唸りながら、遥野は電車を待つ


「見合いなんてやだよ~」


結婚する、しないではなく【見合い】そのものが嫌なのだ

遥野曰く、運命的ではないから


「────???」


考え込んでいると、なんだか周りが騒がしくなってきた


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