こい
第1章-出会い-

入学

桜の蕾み膨らみ、暖かい風が吹きはじめる頃。

真新しい制服に身をつつみ、駅まで歩く。
はじめての電車登校に胸をはずませながら改札を済ませ、電車に乗る。



乗る電車を間違えていないか、多少焦ったが、同じ制服を着た人が他にも何人かいたので、安堵した。



駅を降りて、少し歩いたところで、学校が見えてきた。

"第18回入学式 "



と書かれた看板を見て、
期待と不安が交差していく。

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