双子フタゴ兄アニ



ミユキさんは少し俯いてリングを見ていた


前髪が顔の表情を隠している



寄ったはいいけど
なんて言葉をかけたらいいか分からず
ミユキさんの正面にたたずむ



するとミユキさんは突然顔をあげた



「あ〜あ!ふられちゃった」



その場の雰囲気にそぐわない気の抜けた声と笑顔



「ま、わかってた事だけどね」


明るい声でわたしにそう言ったミユキさんはそのままくるっと背を向けた



「……ミユキさん兄貴がひどい事言って」

(ごめんね)




「いいの!
……みっともない別れ方したくないしこのまま帰るわ

……ありがとう」




わたしの言葉をさえぎって震える声でそう言うと


ミユキさんはそのまま走って行ってしまった



絶対  


泣いてた










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