【実話】親愛なる幸せへの回り道

どうして幸がここにいて、

私の手を握っているのかなんて

分からない。



でももう

そんなことどうでもよくて。




ただ幸が

そばにいてくれることに

幸せを感じていた。






…幸はどこか

ぼんやりとしていたから

私が目覚めたのに

気付かなかったのだろう。






涙があふれそうになるのを

こらえながら、

起き上がろうとすると。






゙ガラッ!!゙




勢いよく私の病室のドアが

開けられた。


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