【実話】親愛なる幸せへの回り道


『…ごめん…

ほんとごめん…

でももう絢とは…

婚約してて…





子供もいて…』









…もう。



耐えられないよ。







私はそのタオルをとって



思いっきりあなたに投げつけた。





『…?!』




『…もういいよ。

…さよなら。』








そして私は、

街灯が

照らすだけの暗くなった道を。





帰り方さえ知らずに




一人



走った。



…ただ現実から逃げたくて。



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