狼さんの好きな人
「あ。元不良ね。俺の父さん検察官なんだ。それも、お偉いさんの方。いつも帰りは遅いし、父さんと一緒に遊んでもらった記憶なんてない。たまに会えば、勉強しろの一言。それでも、小学生の頃は父さんに喜んで欲しくてテストで100点とか取ってたんだけど…」


「だけど?」


「中学生になった頃から、全てがバカらしく思えてさ。そんなに、勉強が大事なの?将来、何か役に立つの?とか思ったら、父さんに反抗するように不良になっちゃった。ケンカばっかりしてた時期もあったし、補導されたこともあった。きっと、父さんの顔に泥を塗ってるんだと思う。」


そう言ったピンキー先輩は、いつもの陽気な感じではなく寂しくて悲しそう…。


もしかして、今までわざと陽気に振る舞っていたのかな?


「あの、私思うんですけど…」


「なに?」


一呼吸置いて、私は自分の考えを話始めた。


.
< 368 / 411 >

この作品をシェア

pagetop