甘い君に溺れて



「あぁ怒ってないよ…。
だから安心しろ?…なっ?」



「…うんっ。」



ちあきは優しく微笑むとすり寄るように、空也の胸に顔を埋めた。



小さく「ごめんね、ごめんね…」と何度も呟きながら、ちあきは泣き疲れて眠ってしまった。



ちあき…


何があったんだ…?
まさか…誰かに無理矢理…?


それならそいつを捕まえて一生そんなことが出来ない身体にしてやる…―



空也はちあきを抱きしめる力をぐっと強めた。



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