Look for You
彼の言葉が私の頭に伝わったのは、
数分してからだった。
「・・・和宇慶。」
「な、なんだよ。」
「お前、目ちゃんと見えてるか?」
「見えてるよっ!!!」
馬鹿な質問をした。
「こ、ここ今度は猶原の番だぞ。」
「ぜっっったいに言わない!」
「はぁ?!なんで!!」
「うるさいな!
やっと、小5の時の返事もらったんだから、
少しくらい喜ばせろよ!!」
「え、喜ぶ・・・・??」
可愛くない。
そんなことは分かってる。
でも、叶ったんだ。
3年もの間思い続けたこの想いが。