地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
まさかの予想外。



「今日の3限目から、新入生の学園案内をしてくれんか?」



あの……今すぐじゃないですか。


急に言われても……。



「わかった。良いよ、おじいちゃん」


柚莉を即座に承諾して、あたしを見つめてくる。


「杏樹、授業サボれるんだよ?」


ニヤリッと口端を上げて、笑った。



「やるっ!」


勉強しなくても良いと言うことが、あたしを承諾へ導く。




「では、今から体育館へ向かいなさい。君達も含めて、計8人で案内してもらう。」



理事長から、プリントを配られた。


そこには、新入生をクラス毎に4時間で分け…


案内人8人のメンバーの名前と、各時間で担当する新入生の名前が書かれている。
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