地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
仕事の後処理がたまってるらしい。


スタジオのお祓いとか、被害者の病魔回復祈願など…

かなり忙しそうだ。



「会ってみたいなぁ」

親父が顎に手を当てながら呟いた。


「家には何度か連れて行ったけど…親父たちいねぇーしな。」


「お手伝いさん達も、杏ちゃんのことはお気に入りだもんね?」


咲姉が、菓子を手に取りソファーに腰掛けて食べ始める。


「私…杏ちゃんと結婚したいなぁ♪気は利くし、料理は美味しいし、頭も良いし♪
あっ…陸、知ってる?
杏ちゃん、イタリア語ペラペラなんだよ?」


おい…嫁にすんのは俺だっての!勝手に杏を自分のものにすんな。



「イタリア語?…アイツ7、8カ国語を自由自在に話せるけど?」

「「「!?」」」


俺の発言に、目を見開く両親と姉…。
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