地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
あたしの髪を優しく撫でる。



「杏が俺から離れたら本気で…」

「あたしから離れることはないよ。絶対に」



陸の胸から顔を上げて微笑んだ。



「さっきみたいに告られても?」

「は?」


笑っていた顔が、ポカンと口を開けて固まった。



「B組の加藤だっけ?」

「見てたんですか!?」


ん?ちょっと待って?

“告られても?”


告白…?なんの??


「加藤君は、『彼女さんのプレゼント選びに付き合ってくれ』だってよ?」

「そっちの『付き合う』じゃねぇーよ」

「???…じゃあ何…?」

「・・・・・・。」


おいっ…陸まで黙っちゃった?



「この天然鈍感娘が」

「はい…?」


めちゃくちゃ睨まれました。
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