地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
その事件が起きて一週間が過ぎた頃――……。



妃芽お嬢様が毒を盛ったという証拠が無いため、問い詰めることも出来ず……相変わらず酷い嫌がらせを受けていた。



文化祭まであと一ヶ月。

必死に毎日練習をして来たおかげで、だいぶ形になって来ている。


今は、衣装やセットに力を入れてるんだ。


投票で人気だったら……クラス全員高級焼肉店で食べ放題だしね♪



がんばりますよ!!







その日は早めに帰宅した。



制服のまま……家のリビングに入った瞬間………。



「えっ…!?」


そこにいた人物達の顔ぶれに目を見開く。



「杏樹…わしから話がある。座りなさい。」


そうじいちゃんに言われて…訳もわからぬまま座った。





それからのじいちゃんからの『話』は耳を疑うようなものだった。
< 444 / 655 >

この作品をシェア

pagetop