小野先生とアタシ
「はい」
先生の声…。
アタシは思わず泣きつくように言った。
「先生…、早く出てくださいよ。
もう、アタシどうなるのかと…
今晩どこで寝たらいいのか…」
先生は冷たく言った。
「つまらないこと言ってないでさっさと上がりなさい。
キミの荷物はもう随分前に届いているから」
荷物…?
あ、そうか。
ダンボール3箱。
少しして自動ドアが開く。
アタシは慌てて中に入りエレベーターに乗り込む。